選ぶことから始まった、私の好きなこと。

自分で“選んだ”最初の作品


私は家政科高校で服作りの基礎を学んだ後

もっと勉強したい!と服飾専門学校に進学しました。

しかし当時の私はどこか受け身で

本気で打ち込めていませんでした。


2年生になった最初の課題で

「ディズニーパレードの衣装」をテーマに

自由制作する機会がありました。


自分の好きなエジプト文化と

アラジンの世界を組み合わせて

「アラジンの結婚式に出席するエジプトのお姫様の衣装」をサブテーマに選びました。


このとき初めて

自分の感覚で、心から好きなものをかたちにする楽しさを知りました。

それまで退屈だった課題が

一転して待ちきれない楽しみに変わり

週7で学校に通い

朝から晩まで夢中で作業をする日々。

「あのときほど楽しかったことはない」と思えるほど、全身で没頭していました。


まさかその衣装が学校内で高く評価され、

企業でプレゼンする機会まで得られるなんて、

夢にも思っていませんでした。


「好きなことを、好きなようにやってもいい

「しかもそれが、評価されることだってある」


そんな経験が私の中に小さな自信を芽生えさせ

初めて自分の選択に責任を持って生きたいと思えた瞬間でした。

自分の“好き”に正直になれなかった日々と、新たな気づき

卒業後は帽子サンプル会社や

革小物のデザイン・販売をし経験を積んでいました。


結婚後イタリアへ渡り

出産を経て始めたオリジナルブランドの物販は、

手に取っていただく方がいる喜びを感じつつも、

何かが違う、と

心からの満足には届かないもどかしさがありました。


そんな折

育児の忙しさも重なり、一度活動を休止。

静かな時間を取り戻したことで

息子との穏やかな時間が増え、

自分自身の心にも余裕が生まれました。

この経験から

「私が幸せでいることが、息子の幸せに繋がる」
ということ。


ママである前に一人の女性として
自分が心から使いたいと思えるアイテムを作りたい。


そんな思いが生まれました。
流行や価格に左右されるのではなく、

大切に長く寄り添える、そんな宝物のような存在を。

宝物としてのブランドを目指して

“IL TESORO(イル・テゾーロ)”は

イタリア語で「宝物」を意味します。

この名前には、イタリア人が

自分の子や他人の子を
「テゾーロ(宝物)」と呼ぶように

モノ以上の存在として

「あなた自身が誰かの宝物である」と感じられるものであってほしい——

そんな想いが込められています

流行に左右されることなく、長く愛される上質なアイテムを作り、

手にした方の毎日にささやかな高揚感と温もりをお届けしたいと願っています。



自分の感性に正直に

心から愛せるものだけを選び、

その想いを丁寧に形にしています。


これからも、静かで豊かな時間を紡ぎながら、

この小さな宝物が多くの方の暮らしに
そっと寄り添い続けることを願っています。